小1算数の宿題で泣く・暴れる子へ|親子で限界を迎える前の対処法

小学生の勉強・つまずき対策

毎日、算数の宿題の時間になると、お子さんが泣き出す。プリントを前にフリーズして動かない。終わらなくて、見ているこっちまで泣きたくなる……。
本当に、毎日おつかれさまです。その状況、想像するだけで胸がぎゅっとなります。

元保育士のまりえ先生から、まず大事なことをお伝えします。
宿題で泣く・暴れるのは「わがまま」ではなく、心がいっぱいいっぱいになっているSOSです。 そして、いま最優先ですべきは「宿題を終わらせること」ではなく、「算数を嫌いにさせないこと」。順番を間違えなければ、必ず落ち着いていきます。

まず知ってほしい:泣くのは「サボり」ではありません

「ちゃんとやりなさい!」と言いたくなりますが、ちょっと待ってください。
小1の子が宿題で崩れるのは、たいてい次のどれかです。

  • 問題が分からなくて、どうしていいか本当に困っている
  • 一日中の学校生活でエネルギーを使い果たして、もう余力がない
  • 「できない自分」がくやしくて、その気持ちを言葉にできない

どれも、心がパンクしているサインであって、怠けているわけではありません。ここを「サボり」と捉えると声かけがズレてしまうので、まずは「この子は今、困っているんだな」と受け止めてあげてください。

ステップ1:宿題より先に、気持ちをそのまま言葉にしてあげる

泣いている子に正論は届きません。まずは、お子さんの気持ちを親が代わりに言葉にしてあげましょう。

「むずかしくて、いやになっちゃったね」
「がんばってるのに、できないとくやしいよね」

これだけで、子どもは「分かってもらえた」と感じて、少しずつ落ち着きます。解決より先に、共感。これが鉄則です。

ステップ2:宿題を「小さく」割って、ゴールを見せる

プリント1枚が、小1の子には「終わりの見えないマラソン」に見えています。そこで、「ここまでやったら休憩しよう」と小さく区切ってあげてください。

「まず3問だけやってみよう」「あと1問でおやつ!」——ゴールが見えると、ぐっとがんばれます。全部を一気にやらせようとしないのがコツです。

ステップ3:それでもつらい日は、勇気を出して「やめる」

これが一番伝えたいことです。
親子で毎日バトルになるくらいなら、その日は宿題を途中でやめてOKです。

「算数=毎晩怒られる、泣く時間」と脳に刻まれてしまうことの方が、宿題1回分よりずっと深刻なダメージになります。連絡帳で「今日は体調・気持ちの面で宿題が難しかったです」と先生に伝えれば大丈夫。宿題の量を減らしてもらう相談は、立派な戦略であって、甘えではありません。先生は意外なほど親身に対応してくれますよ。

※なお、お子さんが一人で詰まって泣くのではなく、「親が教えている最中」に泣く・癇癪を起こす場合は、対応のコツが少し変わります(別記事で解説予定です)。

まとめ:宿題より、笑顔を守る方がずっと大事

宿題で泣く時期は、永遠には続きません。今いちばん守るべきは、宿題の出来ではなく、お子さんの「算数きらいにならない心」です。

困った時は一人で抱え込まず、先生にも頼ってくださいね。つまずき全体の向き合い方は親記事にまとめています。
【小1算数のつまずき】親の焦りが逆効果?今やるべき声かけと克服法の全まとめ