自立学習EXPOに行ってきました 多くの気づきと大きな発見があった1日

先週の日曜日には「自立学習EXPO」なるイベントに参加してきました。
「自立学習型」の指導を行う先生方のお話を聞くことができました。

「自立学習型」って何

塾予備校と言えば先生が教壇に立ち、多くの人数に向かって講義をする授業、あるいは1:1や1:2などの個別指導がもっぱらでした。
しかし、少子化により塾に集まる生徒数が減り、多くの塾が倒産しています。
また倒産せずとも、経費を最小化して収益を上げるモデルが求められています。
その中で生まれたのが「自立学習型」の塾です。

一般的には、

  • 授業は動画教材の視聴をする。
  • 机間巡視する先生に質問しながら問題演習を進める。
  • 確認テストを受ける。

といった流れの塾が多いです。
ただし自立学習塾が全部動画を使っているわけではありません。
「自分のペースで、自分のカリキュラムを進める」というところが今までと違います。

自立学習型のメリット

決められたカリキュラムがないため、自分のペースで進めるのが大きなメリットです。
決まったカリキュラムを決まったスピードで勧めるわけではないですから、各自の能力やペースに合わせることができます。

とはいえ、実は運営する塾側のメリットがとても多い形でもあるのです。

うまく使いこなせば、教師側も生徒側にもメリットがある新しい形の学習です。

SF-Learningは「自立学習」か

私も開講以来10年「考える力」をテーマに指導してきました。
極力こちらから教えず、生徒さんが自分でわかる、自分で考えて進める、ということを指導テーマとしています。

話を聞いていて感じたのは、「自立学習」は何の工夫もせず取り入れれば、今までの塾での指導のの延長線上でしかないな、ということ。
授業のカリキュラムはないとはいえ、結局やるべきカリキュラムが決まってしまっています。
つまり、ここで生徒さん自身が自分の進め方を選ぶ、という要素がなければ、「受け身」の学習です。
「自立学習」といいつつ、「自立」していない、という矛盾が生じます。

弊塾でもスーパー飛び級®をはじめとして、自分の力で進める学習サービスを提供しています。
その中で見ていると、受け身で学んでいる子、課題をやればよしと思っている子はなかなかついて行けない現状があります。
一方で、1on1を取り入れることで生徒さんが自分で進め方を選択できる余地もあります。
そういう意味では、SF-Learningの指導は今一般的に言われている「自立学習」とは違うと思っています。

自分で考え、自分の力で学び、成長する。
このことはやはり小さいうちからの積み重ねに勝るものはありません。
そこを応援することで生徒の「自律」を指導したいです。

まとめ

しかしながら非常に示唆的なことが多い、実りあるセミナーでした。
日ごろ私ができていないことに非常に多く気づき、講演を聞きながらノートいっぱいに新しいアイデアが浮かんだのも確か。

「(登壇した)先生方は『自立』をやっているからうまくいっているんでなく、裏で汗をかいているんです」とどなたかがおっしゃっていました。
成功はまさに試行錯誤や努力のたまもの。
それを体現し、かつまだ日本に浸透していない仕組みへの挑戦をされる先生方に感服いたしました。

私自身も今まで10年やってきたことは間違っていない、ただ、足りてないことがたくさんある、ということがよく分かりました。
(多分ここだけでも1本記事が書けるくらいあるので、おいおい)

ありがとうございました。

主宰された株式会社ラシク様

この記事を書いた人

杉原 伸太郎

1977年11月18日東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。
大手学習塾での勤務を経て2010年4月SF-Learningを起業。
「考える力」をつける指導を目指し、未来の担う子供たちを応援。
小学校PTAをはじめ、地域活動にも参加。
常に新しいことを取り入れて、日々変化し続けています。
2児の父。