「黒板に書いていあることはそのままノートに写さないといけない病」から子供を守る

授業中、ホワイトボードに何か書くと、すぐに生徒たちはノートを取ります。
そして、私が書いた通りに書きます。
それってどうなんだろう、って思ってしまうのです。

小学校の先生の言い分

Twitterから流れてきた、小学生の先生らしき方からの投稿。(失礼な言い方で申し訳ありません。)

現場の先生方でこういう思いを持っている方がいらっしゃるのは安心します。

「板書をノートに写す」から始まる指導

小学校に入って初めて、子供たちはノートを取る、ということを習慣づけさせられます。
そしてその習慣はまず「黒板に書いてあることを写しなさい」からスタートします。
(と、少なくとも私は認識しています)

まあ、低学年のうちは仕方ないですよね。
まずは各習慣をつけるわけですし、工夫も何もできるわけがありません。

しかしいつしか自分で工夫するように求められますが、ノートの取り方についてはどうなんでしょうか。
私はノートの工夫の仕方を習ったことはありません。
否、習わないとしても、ノートを工夫するものだ、いうことすら知らずに小学生時代を過ごしました。

中学で学ぶ「ノート」の工夫

以前も書きましたが、私がノートを工夫していいと気づいたのは、中1の時。
当時の担任でもあり、社会科の担当だった先生が、厳しくノートチェックをされました。
で、最初の授業でいったのが、「黒板を写すだけのノートは真ん中以下の評価しかつけない」ということ。
つまりいかに工夫したか、で通常点を評価する、ということ。

ノートの工夫って何のため?

自分で工夫したノートとそうでないノート、後で見返して復習する気になるのはどちらでしょうか。
圧倒的に前者、ですよね。

ということはノートを工夫する、ということはすなわち自分がわかりやすいノートを作ること、ともいえます。
もちろんそれを授業聞きながら作っていくのは無理。
だから、ノートまとめはその日のうちにやって、溜めないことが大事です。

まとめ

だから極端な話、写させるだけなら、先生のノート例を配るだけで十分だし、もっと言えば、生徒が板書を写真撮る、というのもいいと思うのです。
大人向けのセミナーだと、スライドが切り替わるたび写真を撮ってますよね、皆さん)

「ノートを取る」の先、が大切です。

この記事を書いた人

杉原 伸太郎

1977年11月18日東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。
大手学習塾での勤務を経て2010年4月SF-Learningを起業。
「考える力」をつける指導を目指し、未来の担う子供たちを応援。
小学校PTAをはじめ、地域活動にも参加。
常に新しいことを取り入れて、日々変化し続けています。
2児の父。