内申点だけで志望校を決めるな

この時期の中3生はまだ模擬試験を経験していない子もそれなりにいるため、判断材料としては内申点となりがちです。
しかしながら、内申だけにとらわれて高校選びをすると、本来行くべき高校よりもランクを下げる選択をする傾向にあります。

神奈川県ではS値で定員の9割が決まる

神奈川県の公立高校の入試はS値と呼ばれるもので判定されます。

S値(1000点満点) = 通信表の成績 + 入試での学力検査 + 面接 (+特色検査)

通信表の成績は 2年学年末での通信表の5段階評価の合計(45点満点) + 3年2学期での通信表の5段階評価の合計×2(90点満点) の135点満点。
入試は 100点満点×5教科=500点満点
面接や特色検査も100点満点

これに学校ごと独自の割合をかけて計算します。

多くの学校は 内申を400点満点に換算、入試を400点満点に換算、面接を200点満点に換算して1000点満点にします。
(特色検査がある学校は、面接までを1000点満点にし、特色については別途比重をかけます)
この辺り細かい内容は別途まとめます。

これで計算されたS値で定員の9割までが決まります。(これを1次選考と呼びます)
ですからほとんどの受験生は内申と入試両方がみられることになります。

ですので、内申が高いほうが有利であることは間違いありません。

残り1割は当日勝負

では定員の残り1割は、というと、2次選考と呼ばれ、多くの学校では入試800点+面接200点(+特色検査)で判定されます。
つまり内申は一切加味されず、入試当日の結果のみでの勝負です。

模試会社が公表している各校の受験者データを見ると、多くの学校合格者で、最下位付近は内申が合格者平均よりもかなり低く当日の学力検査で稼いでいる子です。
逆に内申は合格者平均くらいでも、学力検査でうまくいかなかった子は残念な結果になっていることが多いです。

また倍率が高くないせいもあってか、一定程度入試で点数を取っていれば、多くの受験生が1次選考で合格していると思われます。
よっぽど内申点が低いと、2次選考に回る感じですね。

内申をおろそかにしていいわけではない

もっとも学校の授業やテストで手を抜いていいわけではありません。
学校の成績だって重要な選考基準です。

また、ちょっと話題はそれますが、神奈川県の場合、私立の併願合格は99.9%は内申点で決まります。
内申によって行ける学校も変わるし、行けるコースも変わるといえます。
ですので、学校の成績をないがしろにしてはいけません。

ただ成績のために頑張るのは、どこか本末転倒ですね。

まとめ

もちろん当日は何が起こるかわかりませんので、事前に保険をかけられるならかけておきたいもの。
しかし、どれだけ学校の成績を取っておいても、だから絶対合格できる、とはいいきれません。

だから「内申が低いから〇〇高校に行けない」とあきらめる必要はないのです。
勝負は当日までわかりません。

弊塾の受験生は1日平均5時間の学習を目標に頑張っています。
夏休みはまだまだ1か月近くあります。
この調子で実力を積み重ねていきましょう!

この記事を書いた人

杉原 伸太郎

1977年11月18日東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。
大手学習塾での勤務を経て2010年4月SF-Learningを起業。
「考える力」をつける指導を目指し、未来の担う子供たちを応援。
小学校PTAをはじめ、地域活動にも参加。
常に新しいことを取り入れて、日々変化し続けています。
2児の父。