小倉広「任せるリーダーが実践している1on1の技術」

1on1を基本から実践的なスキルまでが語られている、待望の1冊です。
1on1を取り入れている、あるいはこれから取り入れようとする会社の管理職の方は必読。
そして、教育関係の方も必読です。

小倉広さんの本、セミナー記録のご紹介

1on1入門編として使える1冊

1on1とは何か、から始まり、その手順、心構え、スキルなどが網羅された、入門書としてとても分かりやすい1冊です。
先日、半日セミナーを受講して改めて基本を学んだ私にとると、良い復習になります。
実践していても、意外と忘れていることがあるものです。

子どもたちと1on1をしてみたところ

弊塾では3月より中学生以上の生徒さんと毎週1回1on1を行っております。

  • 子どもたちにこの1週間どんな学習をしたか
  • 今抱えている課題や聞きたいこと

をあらかじめ考えてきてもらい、

  • 次のテストなどの目標設定
  • 来週どんな学習をするか

を一緒に話し合います。

今までに比べてコミュニケーション量が圧倒的に増えたので、相互理解が深まりました。

しかしどうしても子供たちには知らないことが多いため、私が話すことが長くなります。
そして案外短い時間で収まりがち。
15分とかそのくらいになってしまいます。
もっとも授業の合間にやったり、子供たちが忙しくて時間がとりにくかったり、というのがその理由。

しかし、一番大きな理由は、私がアドバイスすることが多くなってしまうこと。
子どもたちは知らないことが多く、「考えてごらん」といってもそのための知識や知恵は少ないもの。
だから結果的に私が話す時間が長くなります。

そしてもう一つ気づいたのが、1on1が子供たちの勉強時間を削らせている、という意識が私の中にあるのかもしれません。
1on1を進めているうちに、「ともかく、やろうか」という気持ちになっていることに気づきます。

子どもの感情に意識を向けたい

この本を読んで、そういえば、子供たちの気持ちにあまりフォーカスしてないな、ということに気づきました。
いろいろアドバイスするときにも、
「(先生は)~~、とおもうんだけど、どうかな?」

と聞くようにしています。
しかしこれって、子供たちに選択肢をあたえているようで、与えてない。
子供たちからすると「うん」と言わざるを得ない。

話を聞いてすっきりしたのか、やる方向性が見えたのか、それともまだもやもやが残っているのか、残っているとしたらどんなもやもやか…。
もっと気持ちの変化にスポットを当ててもいいな、と思いました。

多くの子どもたちは、「勉強は『しなくてはいけないものだ』と刷り込まれています。
しかし、義務感だけを原動力にやっている間は必ずしもよい成果には結びつきません。
「なければならない」からの脱却もまた、1on1を通じて子供たちに体験してほしいものです。

信頼と信用

この本の中で一番刺さったのが「信頼」と「信用」の違い。
人を信頼することていうのはいかに難しいか、に改めて気づきました。

子どもたちと日々接していて、子供たちの「信頼」を裏切ってはいけないし、その分子供を「信頼」しないといけない。
改めてそう感じました。

まとめ

上司が部下を教育することと、大人が子供を教育することはつながる部分が多分にあります。
そういう意味では、企業の管理職だけでなく、教育関係者にも役に立つ部分が大いにある本です。

弊塾で1on1を実践してるなかで、いつもうまくいっているとは限らないように感じます。
それは私の引き出しの少なさ、あるいは実施する側として未熟な部分も大きいと感じました。
今回の気づきをもとに、今日から実践したいです。

この記事を書いた人

杉原 伸太郎

1977年11月18日東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。
大手学習塾での勤務を経て2010年4月SF-Learningを起業。
「考える力」をつける指導を目指し、未来の担う子供たちを応援。
小学校PTAをはじめ、地域活動にも参加。
常に新しいことを取り入れて、日々変化し続けています。
2児の父。