大手学習塾の多くは「予習授業」をうたっています。
学校のテスト対策をする、という意味では実は理にかなっています。
予習は自信の源
偏差値55未満は、授業で理解できないことが多い。だから、復習しようとすると膨大な時間がかかる。90分の授業をちゃんと復習しようとすると180分かかる。
(中略)
そこで徹底的に予習主義で行く。次回の授業内容をあらかじめ先取りする。
(中略)
そうしていると(中略)先生が内を説明しているのか、少しずつでもわかるようになる。
(牧田幸裕著:「教わる力 すべての優秀な人に共通する唯一のスキル P113-114より引用)
偏差値がいくつか、ということはさておいても、学校の授業でわからないところがあったり、先生が何を話しているかわからない、というお子さんは少なくありません。
聞いていてわからない → つまらない → 余計に聞かない → 成績があがらない
と悪循環になるわけです。
根本になる「聞いていてわからない」が解決すれば、この悪循環を断ち切ることができます。
ならばあらかじめ「わかる」状態にすることが早道。
だからこそ「予習」をお勧めするのです。
大切なのは小さな成功体験を積みづつけることである。小さな成功体験の積み上げが、小さな自信の積み上げにつながる。小さな自信を積み上げれば、やる気が出る。やる気が出れば、頑張るための良いサイクルが生まれる。
(同書 P114より引用)
どんなことから始めるのか
ご家庭で勉強するならまず教科書を音読するところから始めてもいいですね。
教科書は大切なことが網羅的に、かつ簡潔にまとまっているもの。
目で追っているだけでわかるのならよいのですが、特に本を読むのに慣れていないなら音読しちゃいましょう。
大丈夫。
家でやったとしても、誰も聞いていません(笑)。
そのうえで教科書の問とか、余裕があればワークの基本問題をやってみてもいいでしょう。
ほんの少しでもできる状態にすると、それだけで授業への不安はなくなり、自信をもって臨むことができます。
そして授業で少しでも理解できてこそ、復習の勉強が生きてくるのです。
まとめ
2018/12/5 #190
「予習することがなぜ大切か」
学校の授業についていけなかったり、わからないときが多かったりするときは復習するよりも予習が大切です。1つでも2つでも授業中にわかることがあれば授業への集中力が上がります。またそのことで問題が解けるようになれば自信にもつながりますね。— 今日のすぎさま (@sugisama_today) 2018年12月5日
予習に切り替えようとすると、いったん今やっているところを捨てる必要がありますから、ちょっとだけ勇気が必要です。
しかし、予習に切り替えてうまく自信を取り戻せば、その後いつでも復習に戻ることができます。
そしてそのほうが早道かもしれません。